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2023/04/11
まちづくり

那覇市・第一牧志公設市場

先日、沖縄に行く機会があった。

4年の建て替え工事期間が終わり、今年の3月19日に元の場所で再開した第一牧志公設市場(以下、「公設市場」)に行ってみた。

構えて行かなくても「まちぐゎー」を歩いていると自然に行き着くことになるのだが。

 

平和通りから見た第一牧志公設市場

 

公設市場には1階に生鮮四品、2階に「持ち上げシステム(1階で購入した食材を飲食店で調理してもらい食すことができる)」を含む飲食店、3階に多目的室と調理体験室が入っていた。また、公設市場の外周にも10数店舗(「外戸間」と言うらしい)が営業していた。

公設市場は「まちぐゎー」のランドマークであり集客核でもあることには変わりなく、通りの活気や賑わいを創出していた。

 

1階:生鮮四品のお店が40店舗強入居

2階:飲食店

 

旧公設市場との違いは、食物販と飲食以外に多目的室と調理体験室が入って複合化されたことである。うまく両施設を稼働させて吸引力を高められるようなプログラムを用意、実践できるかが求められる。香港でみた同様の市場の最上階には公営の図書館とスポーツジムが入っていた。それらの施設利用者と市場に来る人たちとでは目的が異なるため、どれだけの効果があるかは不明だが、少なくとも日常的に来場する用途や機能があれば良いと思った。「ハレ」と「ケ」で言えば、「ケ」である。

 

3階:調理実習室

 

建て替え前から公設市場は圧倒的に観光客の来場が多いと言われている。観光客をメインに据えると、価格が高くなり地元客離れが進む傾向にある。一見さん、インバウンドを日々、相手にする売り方は、地元客相手の対面販売とは明らかに違うだろう。盆や正月の他に多くの行事がある沖縄では、その時期になると地元客が公設市場に足を運ぶらしいが、地元消費者の世代交代が進むなかで、これまで通りの傾向が維持できるのだろうか。

 

3階から吹抜を見下ろす

 

公設市場を観て、真新しさや新鮮味を特に感じることは出来なかった。私の知見が低いのかもしれないが…。ただ、旧市場とテナントのレイアウトが何となく似通っている印象を受けた。那覇のある人によれば、大きくレイアウトを変えると店主も顧客も混乱するからとのことだった。

 

公設市場の情報は下記のホームページから得られます。

 

第一牧志公設市場ホームページ

 

平和通り側から見た公設市場 :近々アーケードが設置されるとのこと

 

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